展覧会

久留米市美術館のコレクションing 九州洋画家相関図

2018.02.13(火) ‒ 2018.03.25(日)

久留米市美術館のコレクションing 九州洋画家相関図

 久留米市美術館では、2016年11月の開館以来、九州洋画を中心に体系的な美術品収集を進めてきました。本展では、「現在進行中」の久留米市美術館コレクションを、石橋財団や個人からの寄託作品とともにご覧いただきます。

 藤島武二と教え子たち、画壇のライバルであった黒田清輝と吉田博など、画家たちの交友関係や、ちょっと意外な素顔などを7つの章の約130点で紹介します。

出品目録(PDF/1MB)

見どころ

筑後洋画壇

明治の美術教師・森三美から青木、坂本へ。さらに松田諦晶から古賀、松本英一郎らへ。孤高の画家として知られる髙島野十郎も、若い頃には同郷の画家たちと交流がありました。

  • 坂本繁二郎《放水路の雲》1924年
    坂本繁二郎《放水路の雲》1924年
  • 青木繁《自画像》1903年 <br />
石橋財団寄託作品
    青木繁《自画像》1903年 
    石橋財団寄託作品
  • 髙島野十郎《ぶどうとりんご》1954年 
    髙島野十郎《ぶどうとりんご》1954年 

師弟関係さまざま

百武兼行の油絵を見て画家を志した岡田三郎助。彼や藤島武二は東京美術学校で多くの後進を育てました。また、青木繁や坂本繁二郎、古賀春江らの作品は次の若い世代に大きな影響を与えました。

  • 岡田三郎助 《水浴の前》 1916年 <br />
石橋財団寄託作品
    岡田三郎助 《水浴の前》 1916年 
    石橋財団寄託作品
  • 藤島武二《五剣山の日の出》1932年 <br />
石橋財団寄託作品<br />
    藤島武二《五剣山の日の出》1932年 
    石橋財団寄託作品
  • 古賀春江《素朴な月夜》1929年<br />
石橋財団寄託作品
    古賀春江《素朴な月夜》1929年
    石橋財団寄託作品

盟友、そしてライバル

青木繁と和田三造、北島浅一と片多徳郎は同級生でした。黒田清輝と吉田博は、白馬会と太平洋画会をそれぞれ率いる好敵手同士。同じ時期に留学するなど、画家たちは様々な形で互いを知り、切磋琢磨しました。

  • 黒田清輝《鉄砲百合》1909年<br />
石橋財団寄託作品<br />
    黒田清輝《鉄砲百合》1909年
    石橋財団寄託作品
  • 吉田博《風景》1909年
    吉田博《風景》1909年
  • 北島浅一《鳩》1928年
    北島浅一《鳩》1928年

昭和画壇から現代へ

反アカデミズムから出発した二科会や、そこから独立した独立美術協会で古賀春江や児島善三郎らは活動しました。一方、会に属さず制作を続ける画家たちなど、九州の洋画家たちの多彩な足取りを辿ります。

  • 児島善三郎《ミモザその他》1957年
    児島善三郎《ミモザその他》1957年
  • 海老原喜之助《雪景》1930年
    海老原喜之助《雪景》1930年
  • 浜田知明《飛翔》1958年<br />
エッチング、アクアチント
    浜田知明《飛翔》1958年
    エッチング、アクアチント

基本情報

会期
2018.02.13(火)−2018.03.25(日)
会場
久留米市美術館 本館2階
入館料
個人 団体
一般 500 400
シニア・大学生 300 200
高校生以下 無料 無料
*団体料金は15名以上。
*障害者の方は手帳をご提示いただきますと、ご本人と介護者1名が一般料金の半額となります。
主催
久留米市美術館
後援
久留米市教育委員会

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