展覧会

サンダーソンアーカイブ ウィリアム・モリスと英国の壁紙

2018.11.17(土) - 2018.12.27(木)

サンダーソンアーカイブ ウィリアム・モリスと英国の壁紙

イギリスの工芸家で、近代デザインの先駆者として知られるウィリアム・モリス(1834〜96)。今も世界中から愛されている彼の仕事の中でも、今回は、特に「壁紙」に着目します。

産業革命生活様式が変化した英国の中産階級の住宅では、それまでの重厚な漆喰装飾や壁画、タペストリーなどに代わり、手頃な値段で自由にデザインを選べる壁紙で室内を装飾することが流行しました。1870年代に登場したモリスデザインの壁紙は、布製品の代用品ではなく、壁紙ならではの機能や装飾性を持つものでした。モリスの「生活の中に美を取り入れる」という考え方は、次第に人々の暮らしの中に浸透していきました。

壁紙の登場とその変遷。モリスの登場。そして、モリス様式のエッセンスがどのように次世代に継承されていったのかを、158年の歴史を誇る英国有数の壁紙会社、サンダーソン社のアーカイブに保管されている約130点の貴重な壁紙や版木により、英国外では初めてご紹介します。

見どころ

第1章 ウィリアム・モリス以前 —フレンチ・スタイル、リフォーム・スタイル、オリエント・スタイル

イギリスで壁紙の生産量が一気に高まるのは19世紀半ば。デザインは、人気のあったフランス風から、平面的・幾何学的なパターンへ。そして、万国博覧会などを通して目にされた東洋風のデザインも注目されます。モリス登場までの英国壁紙の変遷を、日本の「金唐革紙」からの影響なども交えて紹介します。

  • 《花とロココ調スクロール》1850年頃
    《花とロココ調スクロール》1850年頃
  • A.W.N.ピュージン《ウェストミンスター宮殿の壁紙》1848年頃
    A.W.N.ピュージン《ウェストミンスター宮殿の壁紙》1848年頃
  • A.W.N.ピュージン《ウェストミンスター宮殿の壁紙》1848年頃
    A.W.N.ピュージン《ウェストミンスター宮殿の壁紙》1848年頃

第2章 ウィリアム・モリスとモリス商会 —モリスのデザイン(1860〜90年代)、モリス商会の活動

シンプルな花や鳥のモチーフから、自然な動きと幾何学的な秩序ある法則性が絶妙なバランスを見せる後期の作例まで、モリスの壁紙デザインを一堂に展示します。一部、制作に使用する版木も並べてご紹介します。モリス商会では、そのデザインのエッセンスが、モリスの次女メイ・,モリスや、ジョン・ヘンリー・ダール、ケイト・フォークナーらに伝えられていきます。

  • 《トレリス(格子垣》1863年(デザイン) ・1864年(印刷)
    《トレリス(格子垣》1863年(デザイン) ・1864年(印刷)
  • 《クリサンセマム(きく)》1877年
    《クリサンセマム(きく)》1877年
  • 《ウィロー・バウ(柳の枝)》1887年
    《ウィロー・バウ(柳の枝)》1887年
  • 《ピンパーネル(るりはこべ)》1876年
    《ピンパーネル(るりはこべ)》1876年
  • 《バチェラーズ・バトン(やぐるまぎく)》1892年(印刷)
    《バチェラーズ・バトン(やぐるまぎく)》1892年(印刷)
  • ジョン・ヘンリー・ダール《ゴールデン・リリー(黄金のゆり)》1899年
    ジョン・ヘンリー・ダール《ゴールデン・リリー(黄金のゆり)》1899年

第3章 アーツ・アンド・クラフツ運動

ウィリアム・モリスのデザインに影響を受けたデザイナーたちを中心に、19世紀末から20世紀初めにかけての壁紙を紹介します。中世の手仕事の素晴らしさにならい、美しく有用なものを作ろうとしたモリス。そのデザインの思想と実践は大きな影響力を持ち、生活の中の芸術をめざすアーツ・アンド・クラフツ運動は国際的な規模で広がりました。

  • C.F.A.ヴォイジー《サヴァリック》1896年頃
    C.F.A.ヴォイジー《サヴァリック》1896年頃
  • ウォルター・クレイン《ライオンとはと》1900年
    ウォルター・クレイン《ライオンとはと》1900年
  • ドロシー・ヒルトン《オレンジとレモン》1902年頃
    ドロシー・ヒルトン《オレンジとレモン》1902年頃

基本情報

会期
2018.11.17(土)- 2018.12.27(木)
会場
久留米市美術館 本館2階
入館料
個人 団体
一般 1,000円 800円
シニア 700円 500円
大学生 500円 300円
高校生以下 無料 無料
前売り ((Pコード768-896/Lコード86685)) 600円
*団体料金は15名以上、シニアは65歳以上。
*障害者の方は手帳をご提示いただきますと、ご本人と介護者1名が一般料金の半額となります。
*前売券はチケットぴあ、ローソン各店にて展覧会開始日の約1か月前より販売。
主催
久留米市美術館、朝日新聞社、TVQ九州放送
特別協力
ウォーカー・グリーンバンク社
後援
ブリティッシュ・カウンシル、久留米市教育委員会
協賛
西川産業株式会社、マナトレーディング株式会社
協力
日本航空、株式会社川島織物セルコン、リリカラ株式会社、リンデン株式会社

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