■丸山豊記念現代詩賞とは?

久留米市が誇る先達・丸山豊氏の功績を広く顕彰することを目的として、優れた詩人の発掘と創作活動を奨励し、

芸術のまち・久留米を広くアピールするために、平成3年に創設され、この度第25回を迎えます。

この賞では、2名の選考委員により、前年1年間に刊行された詩集の中から1点が選出され、賞状および副賞賞金百万円が贈呈されます。

また、平成27年3月30日に丸山豊氏が生誕100年を迎えたため、第25回を丸山豊生誕100周年記念事業と位置づけ、特別企画を開催します。


 
 
 
 

 

 

 

 

■丸山 豊 (まるやま・ゆたか)  1915〜1989

久留米市が生んだ日本現代詩における代表的な詩人の一人。

第1回久留米市文化賞(1973年)、第33回西日本文化賞(1974年)を受賞。

その後、1989年には日本現代詩人会主宰の先達詩人顕彰受賞(室生犀星、堀口大学、草野心平なども受賞)。

海外でも1967年アラゴン主宰の 「フランス文学」誌上で「十人の日本詩人」として紹介される。

現代日本における叙情詩の世界で輝かしい業績を残しただけでなく、久留米で現代詩研究会を長年主宰するなど、後進の育成にも努め、

久留米地域の文学振興に多大な貢献をしている。その中には、今日の文学界を担っている人々も多い。

昭和24年に創設された久留米市内の文化関係者による連合組織・久留米連合文化会の設立発起人の一人でもある。

 

 

■第25回選考委員

●木坂 涼 

詩人

1958年埼玉県生まれ。

新鮮でユニークな作風が注目を浴び、詩集『ツッツッと』で現代詩花椿賞、『金色

の網』で芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。その他の詩集に『木坂涼詩集』、『音

の箱舟モーツァルト』、『どこへ』、『ある日』など。

児童書の仕事を多く手がけ、詩集に『ひつじがいっぴき』、『五つのエラーをさが

せ!』、絵本『スズムシくん』、翻訳絵本『ぜったいたべないからね』、『ワイズ・ブ

ラウンの詩の絵本』、『ちょっとだけまいご』ほか多数。創作童話『ともだち』、共訳

に『アメリカ子ども詩集ガラガラヘビの味』。

その他、エッセイ集『ベランダの博物誌』、『おとこ親の書いた子どもの詩』などが

ある。

●野沢 啓

詩人

1949年東京生まれ。

東京大学大学院フランス語フランス文学科修士課程修了。

出版社経営のかたわら詩と評論の活動をつづけている。

H氏賞選考委員を2期つとめる。

著書に詩集『大いなる帰還』『影の威嚇』『決意の人』、評論集『方法としての戦後

詩』『詩の時間、詩という自由』『隠喩的思考』『移動論』がある。

本名の西谷能英の名で『出版文化再生― あらためて本の力を考える』、『出版

のためのテキスト実践技法/執筆篇』、『同/編集篇』、『同/総集篇』、

『編集者・執筆者のための秀丸エディタ超活用術』などがある。

現在、日本現代詩人会、日本文藝家協会所属。



■主催・お問合せ

丸山豊記念現代詩賞実行委員会(公益財団法人久留米文化振興会内)

※贈呈式・記念講演・座談会において、手話通訳が必要な方は、6月19日(日)までにご相談ください。

〒839−0862 
福岡県久留米市野中町1015 公益財団法人久留米文化振興会内
TEL:0942−31−8710 FAX:0942−39−7837
開館(受付)時間:9:00〜17:00/祝日・振替休日以外の月曜休館


■共催 久留米市
■協力 (株)菊竹金文堂