石橋文化センター

日本語で直訳すると「野生草花」となるワイルドフラワーは、園芸用草花の中から種子の直播が可能で美しい花を咲かせる草花の総称です。石橋正二郎記念館南側花壇に多くの種類の花を咲かせています。
カンナは長楕形の大きな葉をつけた太い茎の先に色鮮やかな花を秋の頃まで咲き続け、草丈は1メートル以上にもなる高性種と50~70センチの矮性種があります。石橋文化センターでは、図書館南側広場・園内花壇に植栽しています。
大きくて鮮やかな赤が印象的な花で、ハイビスカスに似ていますが花弁と花弁の間に隙間があるのが特徴です。掌状に深く切れ込んだ葉がモミジの葉に似ていることから、「モミジアオイ」といわれています。朝開いて夕方閉じる一日花ですが、次々に花が咲き長い間楽しむことができます。石橋正二郎記念館南側ほか、園内の花壇に植栽しています。
和名はヒツジグサ(未草)といい、ヒツジは時刻を表す「未の刻(今の午後2時)」に咲くからということでその名がついたといわれていますが、実際は明るくなると開き、暗くなると閉じます(天候にもよりますが、石橋文化センターの睡蓮は午後になると閉じ始めます)。睡蓮という名も夜に寝ているハス(蓮)ということでついたのでしょう。ハスに似ていますが、水面から突き出るハスと違って、長い茎を伸ばして水面に浮かぶように葉や花をつけるところが特徴です。園内の白鳥の池に植栽しています。
夏から秋にかけて白、紫、赤などの美しい花をつけ、庭木として広く植栽されている花で、夏のお茶花としても使用されます。ムクゲの名は、韓国名の『無窮花』の日本式読み『ムキュウゲ』に由来しているといわれています。石橋文化センターでは主に、 楽水亭前に植栽しています。
紫色の小さな花が穂状につきます。園芸品種では斑入りの葉のものもあり、花がない時期の鑑賞にも人気があります。薮の中でも咲くので藪蘭といわれています。つばき園周囲に植栽しています。
サルスベリは夏を代表する花木で、花色は燃えるような紅、ピンク、白などがあります。7月初旬より咲き始め、9月の下旬まで夏の間次々と花を咲かせます。開花期間が長いことから、「百日紅(ヒャクジツコウ)」という別名もあります。サルスベリの名は幹の成長に伴って樹皮が剥がれ落ち、新しいすべすべした感触の樹皮に、猿が登ろうとしても滑ってしまいそうだということから、猿滑と表記することもあります。石橋文化センターでは図書館の南側に多く植栽しています。
朝のうちは純白、午後には淡い紅色、夕方から夜にかけては紅色になります。お酒を飲んだ女性の頬がほんのりと紅く染まっていくのに似ていることからこの名がついたといわれています。朝に咲き、夕方にはしぼんでしまう一日花です。石橋文化センターでは、坂本繁二郎旧アトリエ東の広場に植栽しています。