久留米市美術館

筑後にゆかりのある作家をとりあげる「ちくごist」シリーズ。今回は、大正から昭和初期にかけての変動の時代を駆け抜けた古賀春江(1895-1933)を紹介します。古賀春江は、今から130年前、久留米市の浄土宗寺院・善福寺に生まれました。しかし、多感で内省的な少年は、僧侶への道に進まず、画家を志しました。
彼の絵画は、見る者をまるで迷路に入り込んだような不思議な世界へと導きます。この展覧会では、アーティゾン美術館と久留米市美術館の所蔵作品・資料を中心に、幸運にも残された自身のスケッチブック、ノート、手紙などを読みとくことで、彼の素顔と時代を映し出すかのように変貌する絵画の魅力に迫ります。
古賀春江《牛を焚く》1927年 水彩、インク・紙 久留米市美術館蔵
古賀の2点の《自画像》と《好江夫人像》によって、古賀の人物像をお伝えします。また、水彩画家としてスタートした古賀の1920年以前の初期水彩画を紹介します。
古賀は、1922年の第9回二科展で二科賞を受賞し、画壇デビューを果たします。アーティゾン美術館の所蔵するデッサン、スケッチブック、ノートなどの資料をもとに、1922年~1928年までと1929年以降の2期に分けて古賀の素顔と創作の秘密を探ります。
彼の話─私はどうしてさういふ妙な所へ行つたのだらうと思ふ。水の中の底の方へだんだん落ちるやうに歩いて行くのでした。
─古賀春江の詩「素朴な月夜」より抜粋
「筑後人」としての古賀に注目するとともに、古賀とゆかりのある、あるいは交流のあった青木繁、坂本繁二郎、髙島野十郎、東郷青児、児島善三郎、安井曾太郎、松田諦晶、坂宗一、髙田力蔵、豊田勝秋らをご紹介します。
個人 | 団体 | |
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一般 | 800円 | 600円 |
シニア | 500円 | 300円 |
大学生 | 400円 | 200円 |
前売り (前売り(Pコード687-194、Lコード86712)) | 500円 |