石橋文化センター

ハナショウブは、ノハナショウブから江戸時代はじめまでに栽培品種化された古典園芸植物で、花の色は白、ピンク、紫、青、黄など多数あり、絞りや覆輪などとの組み合わせを含めると5,000種類あるといわれています。大別すると、江戸系、伊勢系、肥後系の3系統に分類されますが、昨今の改良で系統色は薄まっています。園内の花しょうぶ園には、約30品種1万株を植栽しています。
梅雨の季節、一際美しいのがアジサイです。咲き始めから落花まで花色が変化することから「七変化」とも呼ばれます。石橋文化センター園内には、花しょうぶ園周囲をはじめ、多数のアジサイが植えられています。
ユリの原種はアジアを中心に、ヨーロッパ・北アメリカなどの亜熱帯から温帯・亜寒帯にかけて広く分布していますが、ヨーロッパでの品種改良の歴史は新しく、19世紀に日本や中国からヤマユリやカノコユリなどの原種が紹介されてからです。カサブランカに代表されるオリエンタル・ハイブリッドなど、現在ではさまざまな色や形の品種が作り出され、世界中で愛されています。園内花壇に植栽しています。
和名はヒツジグサ(未草)といい、ヒツジは時刻を表す「未の刻(今の午後2時)」に咲くからということでその名がついたといわれていますが、実際は明るくなると開き、暗くなると閉じます(天候にもよりますが、石橋文化センターの睡蓮は午後になると閉じ始めます)。睡蓮という名も夜に寝ているハス(蓮)ということでついたのでしょう。ハスに似ていますが、水面から突き出るハスと違って、長い茎を伸ばして水面に浮かぶように葉や花をつけるところが特徴です。園内の白鳥の池に植栽しています。
石橋文化センターの花壇では毎年植え替えて一年草として扱っていますが、本来は宿根草なので越冬させて翌年も楽しむことができます。
石橋文化センターには開園間もない頃よりバラ園があり、バラは石橋文化センターのシンボル的な花となっています。美術館前バラ園・香りのバラ園・著名人のバラ園・睡蓮とバラの庭があります。
釣鐘型の大きな花が穂状となって下から順々に咲きます。背が高いので、ボーダーガーデンによく用いられます。石橋正二郎記念館前の花壇やガーデンテラスの花壇など、園内各所に咲いています。
日本語で直訳すると「野生草花」となるワイルドフラワーは、園芸用草花の中から種子の直播が可能で美しい花を咲かせる草花の総称です。石橋正二郎記念館南側花壇に数十種類の花を咲かせています。
ノースポールはキク科キク属の半耐寒性一年草植物で、12月から翌5月にかけ、マーガレットによく似た白い花を咲かせます。
普通のヤマボウシ同様、ミズキ科ミズキ属の果樹で、ヤマボウシは落葉樹ですが、常緑ヤマボウシはその名の通り、1年中葉が茂っている常緑樹です。また、常緑ヤマボウシは中国が原産国ですが、普通のヤマボウシは日本という違いもあります。この常緑ヤマボウシは最近生まれた種類で、一般に流通している数は少ない珍しい樹木です。
アガパンサスはさわやかな涼感のある花を多数咲かせ、立ち姿が優雅で美しく、厚みのある革質の葉が茂る様子には力強さも感じられます。性質が強く、植えっぱなしでほとんど手がかからないので、公園などの花壇やコンテナの植え込みに利用され、また切り花としてフラワーアレンジメントにも使われています。
花自体はそれほど目立ちませんが、花が散ったあとに花柄に伸びてくるふわふわした毛のようなものが、煙が上がっているように見えてその美しさは幻想的です。別名ハグマノキ、カスミノキともいいます。文化会館東側の花壇に植栽しています。
シランはラン科の植物で、紫色の綺麗な落ち着いた色合いの花を咲かせます。石橋文化センターでは、花しょうぶ園周囲に咲いています。