展覧会

日本・ポーランド国交樹立100周年記念 ショパン—200年の肖像

2020.02.01(土)-2020.03.22(日)

日本・ポーランド国交樹立100周年記念 ショパン—200年の肖像

  ‘ピアノの詩人’と呼ばれるポーランド出身の作曲家、フリデリク・ショパン(1810−1849)。その優美繊細なメロディの数々は、私たちに馴染み深いものです。一方で、彼の生きた時代や、その人物像は一体どのようなものだったのでしょうか。今回の展覧会では、遺された自筆譜をはじめとする数々の資料から、混迷する19世紀前半のワルシャワやパリで生き、愛し、音楽の可能性を追求したショパンの実像に迫ります。生前から現在までのショパンの肖像、彼が暮らした都市、周辺の人々、日本でのショパン受容、その名を冠したピアノコンクールなど展示資料の総数は約250点。特に、「エチュード」(作品10−8)などポーランド国外に出ること自体が珍しい楽譜や手紙は必見です。日本とポーランドの国交樹立100周年を記念する展覧会として、日本初公開品を含む貴重な資料や絵画、ポスター、書籍といった多彩な展示から、年月を経てさらに輝きを増すショパンの魅力をお楽しみください。

見どころ

第1楽章 わたしたちのショパン

ショパンってどんな人? 第1章では、彼の音楽からインスピレーションを得た作品や、過去2世紀の様々なショパンの肖像を、ポーランドの国立フリデリク・ショパン研究所附属フリデリク・ショパン博物館の所蔵品によって紹介します。造形化されたショパンのイメージは,実に多彩。ショパンにまつわる音楽コンクールのポスターのほか、明治期に輸入された楽譜など、ヨーロッパだけではなく、日本でもショパンの音楽が愛され、どのように知られていったのかを示す資料も展示します。

  • 《ワジェンキ公園のフリデリク・ショパン記念像胸部》1968年 NIFC
    《ワジェンキ公園のフリデリク・ショパン記念像胸部》1968年 NIFC
  • 《ラジヴィウ公のサロンのショパン》1888年 NIFC
    《ラジヴィウ公のサロンのショパン》1888年 NIFC
  • ヴェイスフロク《ピアノ協奏曲第1番》2011年 NIFC
    ヴェイスフロク《ピアノ協奏曲第1番》2011年 NIFC

第2楽章 ショパンを育んだ都市ワルシャワ

1810年にポーランドのジェラゾヴァ・ヴォラで生まれ、まもなく家族とともにワルシャワに移ったショパン。わずか7歳でポロネーズを作曲した音楽的才能は、芸術・文化が盛んなポーランド・ワルシャワで、家族や周囲の人々に見守られながら豊かに育まれました。1830年11月、二十歳のショパンがウィーンに旅立った直後に、ロシアの支配に対する反乱「十一月蜂起」が起こります。その後二度と戻れなかった故国ポーランドの風景や、ショパンの周辺にいた人々など、ワルシャワでの音楽活動や生活を紹介します。

  • 《ジェラゾヴァ・ヴォラ》(書籍『同胞達に捧げるポーランドの歴史的風景の選集』8, pl.248)1882-83年 NIFC
    《ジェラゾヴァ・ヴォラ》(書籍『同胞達に捧げるポーランドの歴史的風景の選集』8, pl.248)1882-83年 NIFC
  • ザレスキ《ワルシャワ、聖十字架教会の祭壇》19世紀中ごろ ワルシャワ国立博物館
    ザレスキ《ワルシャワ、聖十字架教会の祭壇》19世紀中ごろ ワルシャワ国立博物館
  • ディートリヒ《ワルシャワ市内クラシンスキ広場の眺め》1827-29年 NIFC
    ディートリヒ《ワルシャワ市内クラシンスキ広場の眺め》1827-29年 NIFC

第3楽章 華開くパリのショパン

ショパンの才能が大きく華開いた第二共和制下のパリ。ピアニスト、そして作曲家として成功したショパンは、リストをはじめとする当時の音楽家たちや、画家のドラクロワ、生活を共にすることになる作家ジョルジュ・サンドほか各界の名士と出会います。《ショパンの肖像》を描いたアリ・シェフェールによる日本初公開の絵画など、ロマン主義の時代を伝える絵画・版画からは、19世紀前半の都市パリの文化的背景をうかがうことができます。サロンやオペラ座の様子、交流を持った人々など、まさにショパンが生きた時代のパリの諸相をご覧ください。

  • シェフェール《ショパンの肖像》1847年 ドルトレヒト美術館
    シェフェール《ショパンの肖像》1847年 ドルトレヒト美術館
  • ランメ《アリ・シェフェール邸》1850年 ドルトレヒト美術館
    ランメ《アリ・シェフェール邸》1850年 ドルトレヒト美術館
  • オレシュチンスキ《ジョルジュ・サンドの肖像》1850年頃 NIFC
    オレシュチンスキ《ジョルジュ・サンドの肖像》1850年頃 NIFC

第4楽章 真実のショパン ——楽譜、手紙——

ショパン自筆の楽譜や手紙が展示されます。所蔵しているショパン博物館でも公開が限られている、まさにポーランドの至宝であり、間近に鑑賞できる機会は極めて稀といえるでしょう。整然とした筆跡が印象的な手稿譜は必見です。また、ショパンは殆ど文章を残しておらず、親しい人に宛てた手紙は、人間・ショパンの姿を知る重要な手がかりとなっています。彼の身近にいた人たちが描いたショパンの肖像も、この章で展示します。

  • ショパン自筆譜(製版用)「エチュード ヘ長調 作品10−8」1833年以前 NIFC
    ショパン自筆譜(製版用)「エチュード ヘ長調 作品10−8」1833年以前 NIFC
  • ショパン「ヴォイチェフ・グジマワ宛書簡」1843年10月 NIFC
    ショパン「ヴォイチェフ・グジマワ宛書簡」1843年10月 NIFC
  • 《ショパンの左手像》1968年鋳造 NIFC
    《ショパンの左手像》1968年鋳造 NIFC

第5楽章 ショパン国際ピアノコンクール

1927年に創設されたショパン国際ピアノコンクールは、現在開催されているものとしては、最も歴史ある音楽コンクールです。開催は5年に1度で、2020年に行われるコンクールが第18回となります。コンクールの告知ポスターは、毎回、ポーランドを代表するグラフィック・デザイナーが手がけ、多くの注目が集まります。本章では、コンクールの歴史と、現代ポーランド・グラフィックをご覧ください。

  • 「第10階ショパン国際ピアノコンクール」ポスター 1980年 NIFC
    「第10階ショパン国際ピアノコンクール」ポスター 1980年 NIFC
  • 「第10階ショパン国際ピアノコンクール」金メダル 1980年 NIFC
    「第10階ショパン国際ピアノコンクール」金メダル 1980年 NIFC
  • 「第14回ショパン国際ピアノコンクール」ポスター 2000年 NIFC
    「第14回ショパン国際ピアノコンクール」ポスター 2000年 NIFC

基本情報

会期
2020.02.01(土)-2020.03.22(日)
会場
久留米市美術館 本館2階
入館料
個人 団体
一般 1,000円 800円
シニア 700円 500円
大学生 500円 300円
高校生以下 無料 無料
前売り (Pコード769-5634/Lコード86696) 600円
*前売券はチケットぴあ、ローソン各店にて展覧会開始日の約1か月前より販売。
*メンバーシップ「みゅ〜ず」のミュージアム会員は無料(年間フリーパス特典有り。同伴者1名まで無料)、スタンダード会員は団体料金にてご入館いただけます。
*メンバーシップ「みゅ〜ず」の会員制度は、こちらをご覧ください。
主催
久留米市美術館、読売新聞社、RKB毎日放送
共催
国立フリデリク・ショパン研究所
特別助成
公益財団法人石橋財団
後援
駐日ポーランド共和国大使館、日本ショパン協会、久留米市教育委員会
特別協力
ポーランド広報文化センター、ワルシャワ国立博物館、ドルトレヒト美術館
協力
LOTポーランド航空、KLMオランダ航空、大阪音楽大学、講談社、株式会社河合楽器製作所、株式会社ヤマハミュージックジャパン
企画協力
神戸新聞社、ROBINS
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